ピラミッドの奥の奥
ミイラが仰ぐ五千年の星々
王様も生け贄も
死んでしまえば同じこと
星を慕うに
生前は関係なかった
北海道標茶町
草の上に寝っ転がって
星を浴びている
エジプトが身近だ
ファラオは私だ
昼間はおにぎりを考えていたのに
川が氾濫しているが
誰も何も怒ってもいない
樹々は犬の鼻歌をうたい
土と草は何かの愉快な企みのなかにいる
私だけがしんしんと
私だけが囚われの身だ
待ち受ける悲喜劇は
これより色彩をまとってゆくのだ
何を達成しようというのか
こんなにも私を焚きつけることで
星
あまのじゃく
星空のソロキャンプ。半分は星。半分は草。風。そんな夜でした。