尻羽岬に至る道道142号をひた走る。

食料を調達できる店もない気がしたので、一泊二日分のそれを買い込んで、国道を分岐していく。

すごい。道も景色もすごいが、地名がすごい。ざっと挙げていくとこのようになる。

仙鳳趾(せんぽうし)に始まり、

知方学(ちっぽまない)

老者舞(おしゃまっぷ)

賎夫向(せきねっぷ)

入境学(にこまない)

冬窓床(ぶいま)

初無敵(そんてき)

跡永賀(あとえが)

来止臥(きとうし)

そして昆布森(こんぶもり)に至る。

崖の下の海岸にへばりつくようにある小集落に、道道142から分かれていく道が、確かに付いている。

ここにも暮らしがある。それだけの事実に心が震える。ただしいくつかはどうやら2020年現在、既に人口0人の廃集落になっているもようだ。

かつてアイヌが、その後和人が住む村落。村々にその村きっての美女がいただろう。彼女のまわりに様々のメロディが奏でられたことだろう。

来止臥には、キャンプ場がある(写真)。というかキャンプ場しかない。人家は見なかった。

テントのジッパーを開ければ、目の前は崖で、その先に、太平洋がどっしり構えている。

ものを風に飛ばされて、反射的に追いかけたら、本気でまずい。