旅に出なければ分からないこともあれば、旅に出ていては分からないこともあるでしょう。

友人プッチのこの言葉は、10年以上経った今でも私にとって重い。

釧路で、勤め人の明るさに触れ、勤め人の苦悩に触れた。

日が昇り日が沈む。誰もが自分の絵と向き合っている。

大人が大人に課題を与えることは、本来おかしい。各々が自分で見つけてこそ、課題だ。

絵が厚みを帯びるのだ。

人と共にいる時間がなぜ尊いのか。

木片に刃を入れ命を吹き込むような静謐な仕事が、遠すぎる問いに一筋、光を当てている。